北米探検 プロローグ
この節には重要な内容が含まれないので、軽い気持ちで読み通して頂いて構わない。
北米を最初に探検したのは、イングランドの支援を受けたジョン・カヴォットで、
1497年にニューファンドランド島を発見している。
残念ながら、大陸でなく島であるところが泣き所である。
アメリカ合衆国建国の地である東海岸を最初に探検したとされるのは、
フランスの支援を受けたジョバンニ・ダ・ヴェラッツァーノで、1524年のことである。
沿岸部をちょこちょこ寄港しただけのせっかちな航海というのが実態で、
大陸探検という観点からすると、上陸したとは言い難いテキトーな内容である。
むしろ翌年にエステバン・ゴメスがスペインの依頼によっておこなった探検の方が重要である。その成果は東海岸を描いた最初の地図となり、その正確さゆえに大いに重宝された。