曇のち晴

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カリフォルニア

 太平洋とシエラネバダ山脈に挟まれた地域は、1510年に発表されたスペインの小説に登場する理想郷(Califia)から名前がとられた。

 1542年にスペインがフアン・ロドリゲス・カブリリョに探検させたのが始まりで、

入植は、1697年にカリフォルニア半島イエズス会の伝道所が設立される形で始まる。

 1767年以降は、フランシスコ会を介して、北半分への入植が促進される。サンフランシスコという地名も、この修道会の名称に由来する。イギリスの西進とアラスカ経由でロシアが南下していることに対するスペイン本国の危機感が背景にあった。

 1821年には、スペインから独立してメキシコとなるが、敵は英露ではなく、アメリカだった。開拓者が次々と流入し、戦争にまで発展する(米墨戦争)。1848年にアメリカは戦利品として北半分を獲得し、現在に至る。

 ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンディエゴ等、今もスペイン語の地名が多いのは、上記の歴史に起因する。